第2部 ヨーロッパ諸都市のLRT事情
鳥飼教授より、LRTによるまちづくりの実例を解説いただいた。
- バリアフリーデザイン研究会製作の『ヨーロッパのLRT事情』視察ビデオの上映
- 少子高齢社会の到来による人口減少で、住宅地の分布変化が予想されるが、地価の状況を見ると、電車沿線の地価は維持され、バス路線のみの地域では地価の低下が見られる傾向がある。すなわち電車路線を残すことは、住民の財産維持や住宅地の衰退を防ぐ可能性がある。
- 欧米では、自動車による都市中心部の交通混雑や、その影響で空洞化した中心部商業地域の再活性化策として、市街電車が見直され、電車交通を中核とした都市中心部のトランジットモール(歩行者天国)化を進める都市も多く、観光の活性化などにも寄与している。
- ブレーキ技術の発達などの車両の進歩により、バスと同等の高い安全性を持つLRV(LRT用車両)が開発されている。
- 世界遺産に指定された町並みにもフィットする、環境にやさしく、安全で美観にもすぐれた、ヨーロッパ各地のLRVをスライド上映。
熊本での課題は……都市圏交通の見直しの一環としてLRTの導入が話題に上ったのは、すでに10年も前のこと。以来、なんの進展も見ていない現状を打開して、電鉄路線を生かす方向へ持って行きたいと強く願っている。