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熊本電鉄のLRT化を考える
第1回 熊本電鉄のLRT化を考える市民研究会 報告 1

日時 2005年11月30日(水) 午後7時〜9時半
場所 くまもと県民交流館パレア 会議室2
参加者 約50名
講師 熊本電鉄取締役営業本部長 齋藤雄二郎
    熊本大学教育学部教授 鳥飼香代子博士

第1部  熊本電鉄のLRT化案の説明

 齋藤取締役より、熊電の沿革と現状(鉄道事業の長年の赤字とバス利用者の減少による経営圧迫)、その打開策として立案された市電との結節とLRT化の具体案を説明いただいた。
  案によれば、

  1. 藤崎宮駅から水道町交差点まで、国道3号線のバス車線を利用するサイドリザベーションで熊電路線を延伸し、市電と結節、熊本駅まで直通運転。
  2. LRT化した熊電路線を現在の御代志から大池(できれば辻窪)まで延伸する。
  3. 現在、電車路線と平行したルートで運行している電鉄バスの本数(一日600本)を半数に減らて効率化し、かわりに電車各駅と周辺地域を結ぶフィーダーバス路線を編成して、利用者の便宜と電車への誘導を図る。
  4. 新須屋駅などではフィーダーバスのほか駐車スペースも用意してパーク・アンド・ライドの利用を図る。
  5. 運賃は、現在のバス利用時と同額に設定して、利用者の負担増を防ぐ。
  6. 運転本数を10分間隔程度に増やし、始発終電時間を延長して利便性向上。
  7. これらにより、現在1日3700人程度の電車利用者は一日12000人に増加するとの試算(JAICAの計算式による)。
  8. 費用便益は1:4.7で、公共事業として有効と判定(熊大溝上教授分析)
  9. LRT化にかかる費用は、総額120億
    1. 藤崎宮駅〜水道町交差点の延伸費用……30億円……国100%の道路特定財源の利用を想定。
    2. 藤崎宮駅〜辻窪間の狭軌線路を広軌線路に、狭軌用車両を広軌用車両に変更する費用……90億円……電鉄は、国3分の1、自治体3分の1、事業者3分の1の負担を希望
    3. さらに事業者負担分の30億円のうち20億円を、単県事業費などでまかなってもらえないか。(電鉄は10億しか出せない)

LRT化(低床電車を用いた軌道交通を中心とする人にやさしい交通体系)導入のメリットは、

  1. バスから電車への利用切り替えにより、国道3号線を走るバスの台数が減少し、渋滞の緩和が見込まれる。
  2. 郊外型大店舗の進出により空洞化が進む、熊本市内中心部の活性化に繋がる。
  3. 電鉄の経営が刷新できて、人と環境にやさしい鉄道交通を守れる。

今後の課題は、

  1. 公共事業として税金を投入するにあたっては、住民との合意形成が不可欠。
  2. 事業負担や運営主体をどうするか。
  3. 赤字第3セクターとならないための努力と工夫。

概要 第1部第2部第3部

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