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[2006/12/01]

定数削減案

 昨日、自民党熊本市議団が、熊本市議会の議員定数を4議席削減する提案を公表されました。(現行52議席を48議席に)

 この件は、今年の3月の議会運営委員会で、自民党の江藤議員が提案されたものの、他会派から異論が出て6月にも9月にもまとまらず、結局このほど自民党市議団単独での提案となったものです。

 もっとも、すでに公明党市議団が賛成する旨を表明していて、自民20+公明7=過半数となりますので、採決するまでもなく決まってしまったようなもんですが。

 私は、定数削減には反対です。
 国の地方分権政策により、地方の自立を確固としたものにしていかなければならない今、自治を支える議会は、政策立案能力を身につけるなどの機能強化こそが急務であり、むしろ増員してもいいぐらいだと思っているからです。
 三人寄れば文殊の知恵といいますが、知恵を出し合うマンパワーを増強すべきときに、「財政削減」を看板にした人減らしを『改革』と謳うとは!

 新聞報道によると、自民党さんは、自分たちにも改革を進める志があり、守旧派だ抵抗勢力だと言われるのは心外だ、として今回の『議会改革案』を出されたようですが、だったらインターネット中継などによる議会の情報発信の件を、いっこうに審議が進まないままにしているのは、どういうことなんでしょう。
 
 定数を4減することで浮く2億3600万円を、インターネットやテレビによる『お茶の間での議会傍聴』を実現する経費や、議会の報告義務を全うするための『議会だより』の発行費用などに振り向けるというなら、おっしゃるとおり『改革』であろうと思いますが、そのあたりはいかがお考えなのでしょうか。

 ただし、テレビ中継や議会だよりには2億ものお金はかからないでしょうから、余った分でぜひ学校図書館司書業務補助員を嘱託に引き上げていただき(予算約9000万円……すべての小中学生と小中学校教師に恩恵が望めて、費用対効果は高いです)、ほか議会図書室に、議員活動を支援できる能力を持った司書を配置してください。
 浦安市図書館などでビジネス支援の経験を積んだ方がいいですね。法科の出身で司書資格をお持ちの、条例案作りをサポートできるようなスタッフも欲しいです。もちろん正職員としての専任雇用で。

 議員定数の削減は、現在全国的に流行している施策ですが、議会にどんな機能が期待されているか、という論議から逆算する考え方で行かないと、安易なリストラで議会みずからおのれの首を締めることになると思います。

 まあ、たしかに議員の数が多すぎる(お金がかかり過ぎる)という意見もありますが、そうした持論の知人に、「じゃあ、どのくらい減らせばいいと思うの?」と聞いてみたところ、「いまの半分でいいんじゃ?」だそうですよ。

 議会の改革案として定数削減を打ち出すならば、気前よく「10減」とでも言っていただければ、もっとインパクトたっぷりでしたのにね。
 地方自治法による議員定数は、熊本市の場合56人以内で、下限の規定はありませんから。

 ちなみに『4減』の根拠は何なんでしょう? 提案理由説明の折には、そのあたりも明快にご説明ください。    
 


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